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尖圭コンジローマを放置すると?大切なパートナーに感染させてしまうことも

2020年06月25日

尖圭コンジローマの病原体のヒトパピローマウイルスは、人から人に伝染するという性質を持ちます。主な感染経路は性行為で、ウイルスを多く含む病変部(イボ)がパートナーの皮膚に密接に接触をすると病気がうつる危険性があります。性行為などで皮膚に付着したウイルスが小さな傷を通して組織の内部に侵入することで、感染が起こると考えられています。

尖圭コンジローマのイボ自体は痛みなどの症状はありませんが、発症して放置し続けると大切なパートナーに感染させてしまう恐れがあります。発症部位によっては性行為の際にイボの部分が擦れて出血を起こすことがありますが、出血をするとHIVやB型肝炎などの他の病気に感染するリスクを高めてしまいます。大切なパートナーに病気をうつさないようにするために、尖圭コンジローマのイボを見つけたら放置せずにすぐに治療を受けて治すことが大切です。

尖圭コンジローマのイボはウイルス感染が原因で起こる症状なので、抗菌薬で治療をすることができません。このため、従来は外科的処置により物理的に患部を切除したりイボを破壊する方法で治療がおこなわれていました。外科的治療は即効性が高いというメリットがありますが、病原体のウイルスに感染した状態が続くので高い確率で再発するというデメリットがあります。イボを切除したり熱で焼くと、皮膚に傷跡が残ってしまう恐れもあります。

現在は外科的処置ではなく、薬を用いて尖圭コンジローマを治療する方法が用いられています。皮膚の免疫細胞の活動を活発化させる成分を含む外用薬(クリーム)を患部に塗布することで、体の免疫力を使って病原体を攻撃してイボの治療をおこなう方法です。患部の皮膚の表面にクリームを塗布して尖圭コンジローマを治療する方法を免疫賦活療法と呼び、ベセルナクリームを使用します。免疫賦活療法だと治療が完了するまで2~3ヶ月ほどかかりますが、傷跡が残らないことやイボが再発しにくくなるというメリットがあります。

ベセルナクリームを使用して尖圭コンジローマを治療する方法ですが、1日おきに就寝前に患部にクリームを塗布します。起床後に石鹸でクリームを洗い落とし、翌日はクリームを塗布しません。翌々日に、再び就寝時にのみクリームを塗布して朝に洗い落とします。1ヶ月ほど治療を続けるとイボが消えるようになり、治療を終えた後も再発しにくくなります。

ベセルナクリームは処方箋薬に指定されているので一般向けに市販されておらず、病院で診察を受けて処方してもらう必要があります。医薬品を専門に扱う通販サイトを利用して海外から個人輸入すれば、病院で受診しなくてもベセルナクリームを入手することができます。